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こんにちは、絵と漫画と
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多田玲子です
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gm projects (通販)漫画だけでなく、トート、バッジなんでも揃います。うちより在庫豊富なことも。
CINRA STORE (通販)アボカド漫画やびんせんセットの他、アボちゃんのiPhoneケースが売ってます!
GARUDA COFFEE (通販&実店舗)美味しいコーヒー豆とともに、ガルーダコーヒー×アボちゃんの特製トートあります!(ついでに漫画も)実店舗は喫茶できます。おいでやす山科。
甘夏ハウス (実店舗)京都の浄土寺にある多田のアトリエ(倉庫)の1階で漫画はもちろんTシャツ、トート、シールなんでも売って〼。言ってくれれば何でも出てきます。

その他取り扱いは…
SUNNY BOY BOOKS(東京 学芸大前)
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Violet & Claire(京都 出町柳)
Books Favulous(京都 烏丸)
かみをり(香川 高松)
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WALL(原宿店/福岡店)
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commune(東京 下北沢)
ブックスダンタリオン(大阪)
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LuncH TimeSに漫画「おまかせランチ!」連載中
・「週刊新潮」(新潮社)川上未映子さんのコラム
「オモロマンティック・ボム!」の挿絵
・「自転車日和」(辰巳出版)いしいしんじさんコラム
「自転車A面B面」挿絵
・終了!「すばる」(集英社)椎名誠さん小説
「かいじゅうたちがやってきた」挿絵
・終了!WEB まんが連載「あまからハイツのまほうのちゃぶだい」
「ただいま おかえりなさい」の所以 その2
「その1」の方で「すげーつまらない劇団ばっかりでてる下北沢らへんの演劇祭」について「たしか6、7年前」と書いたのですが、今調べたところ2002年の1月でした。なんとも丸8年前。そういやまだKiiiiiiiも組んでなかった時です。この「すげつまんね演劇祭」での一件のおかげで、鉄割のおもしろさ再確認&「これが評価されないなんて嘘!」の気持ちが噴火したのと同時に、「才能あるけど先のこと全く考えられない」親友の田山ウタコさんもどうにかしてやりたいと言う気持ちがつのったので(当方は今時珍しいおせっかい&勝手に盛り上がり体質)結果的には「すげつま劇祭」があって本当によかったね、ああよかったね。怒りのエネルギーの有効活用。もう感謝の気持ちでいっぱいですよ。

ちなみにウタコさんは中学入学の際に「バカな方が人生は楽に生きられる」と悟ったらしく、以来脳みそのある部分を意図的に使ってない、と以前話しておられました。なかなか正しい判断です。

さて話を戻しまして、
その「つま祭」(言葉の短縮ももはやこれまでか)から2年たちました2004年の冬。
生ものそのものの役者さん揃いで、好不調の波が激しい鉄割でしたが、それなりに回を重ねて、場所もそれまでやっていた根津の宮永会館だけではなくリトルモアギャラリーやスーパーデラックスなど文化的な場所にも進出をはじめました。
そんな公演をみる度に、いくつか忘れられない話やせりふがあって、その辺をもっとかみしめるべく当時の鉄割のwebに載ってた台本をよく読んでいました。(現在は載ってない)

鉄割の魅力といえば、「ネギで殴り合う」のような、パフォーマンス的で音楽的ななんやかやグチャグチャガヤガヤみたいなものが取りあげられていたのですが、私はそっちよりもどうも「鮒ふりかけ」という話(知らない男の子松陰くんが主人公の女の子に恋をして鮒に姿を変えてしまったから、3色ふりかけの3つの小部屋に、3人それぞれ住もうと提案する男が部屋にやってくる大変静かで余韻のある話。どうだい、全然分け判んない説明だろう、すんません)などに代表される唐突ですこし不思議で重要でない箇所になんかぐっとくるセリフがあるような、ちゃんと話になってる(っても別に起承転結がある訳ではない)演目がだいすきなんだと気づきました

この部分をもっと強化したら、もっと広い層のお客さんが増えるんじゃないかなあ、と思ったのですが、それ以前にとにもかくにも自分が「もっとそういう話や演目が見たいよ!」と飢えていたのです。

それまで鉄割のスタッフはその都度集合する流動的な日雇いお手伝いさんしか裏方がいなかったのですが、制作チームに松島さんと藤井君が現れてお手伝いも非常にやりやすくなり、友達のシモンくん(現在は夫)とともに毎度鉄割にもお手伝いに行くようになり(そしてみんなでコアな鉄割話をするのがまた楽しい)、さらにウタコに誘われて鉄割のイベントに出る為にわたしたちもKiiiiiiiを始めて、なんか意味不明のがむしゃらパワーをみなさんにご披露し、「ウタコの友達」というだけでなく「タダちゃん」という名称で鉄割のみなさんにちゃんと覚えてもらえるようになりました。

どうも期が熟した様です。

実はわたしこのときの亊あまり覚えてないのですが(!)、のちに戌井さんが言うにはどっかでみんなで飲んだ帰りにタクシーの中で「戌井さんの話は超おもしろいから、できたそばからわたしにメールで送ってください」と言っちまったそうです。しかもかなり熱く。東京育ちですが血が福岡人だから熱くて図々しいのです。その時にわたしはそれを本にしようと思ってたのか今となっては思い出せません。色んなことは酔っぱらいながら進んで行くものですね。

ともかく、戌井さんはその後「できました」となんと一通のメールに8個くらいの詩の様な、アイデアスケッチの様な、小さな文章を送って来てくれました。
そのメールを読んだときの自分の部屋のにおいや窓の外のちょっと寒い夕暮れの感じを今も思い出せます。
「な〜に〜こ〜れ〜、この文章、すごくおもしろい!
頭の中がよろこんでいる
(漢字をあてるならば「悦んでいる」もしくは「歓んでいる」)!
そうなの、わたしはこんな文章が読みたかったのよーーー!」
と、北向きの窓に叫びだしそうな幸福の瞬間でした。

わたしは早速そのひとつひとつに興奮しながら
「良いね!最高!こんな話待ってました〜!でももっと短いと良いな」とか
「天才!不思議!すごい発想!でももうすこしわかりやすいと良いな」とか、
そういった心からの賛辞とファンの勝手な要望を入り混ぜたお返事を書きました。

すると、こういう時には大変素直な戌井さんは「またできました」と即座に短くなったバージョンやわかりやすくなったバージョンを送り返してくれて、さらにまた新しい話もできている。鉄割の演目のようではあるけど、どうやっても舞台化不可能な話がたくさん。そんな話たちはきっと今まで戌井さんの脳内にストックされてただけなわけだから、こうやって表に出て来てもらって自分が読むことができるなんてすごい贅沢だ。いや、なんとしても、わたしだけが一人で楽しむんじゃなくてもっとみんなで楽しみたいよ、これは。

わたしもかなりのお調子者ですが、戌井さんは更にわたしの上を行くお調子者なので(このお調子具合が共通点であり、そして愉快な長所だと思います)
あれよあれよやりとりが進み、いつのまにやら話のストックは2ヶ月かそこらで60編くらいになっていました。

もーこうなったら、とにかくこれを絶対本にする、しか、ない!
目標は4月、演劇(その大半はつまらない演劇)の街、下北沢「駅前劇場」での販売!

(2010年の今でこそ鉄割が駅前劇場やスズナリでやることはもうそんなに不思議な感じはしませんが、当時は今の比じゃないくらいにアンダーグラウンドヒーローだった鉄割が「おい、とうとう駅前劇場でやるのかー!」というなんかうれしいような演劇過ぎて恥ずかしいような、でもなんか大人の階段のぼっちゃう勝負時なのかもという感じを勝手にうけて一ファンであるわたしの気持ちは盛り上がっていました。)

(つづく)

| ただいまおかえりの所以 | 15:04 | - | - |



「ただいま おかえりなさい」の所以 その1
今から5年前に、手製本「ただいまおかえりなさい」ははじめてできました。そしてその3年後には続編の「いただきます ごちそうさま」ができました。古本の文庫本みたいな形だったけど、全部が手作りの凄い奴らです。戌井さんから文章をメールでどんどん送ってもらって、それに対して私は主に「いいね〜超おもしろい」とか「すごくいいけどもうちょっとわかりやすいと最高」とかお返事してはまた送ってもらって、ある程度溜まった時に、勝手に絵を付けて勝手に製本。初め一人で製本してみたもの4冊くらいで挫折、そこに素晴らしき手仕事師・松島さんに作り方を教えると、教えた以上に素晴らしいものが出来上がり、その日から彼女は「マフラー製本」という名前の素晴らしいハンドメイド製本会社になりました。ともかくここまでの道のりは松島さん=マフラー製本抜きには語れません。本当にありがとう。そして私の言いたい放題とやりたい放題を許し、すばらしくすばらしい文章百珍を送り込んでくれた戊井さん本当にありがとう。


さてわたしはなぜこのような本を作ろう、と思い立ったのでしょう。
その辺のことを何回かにわけて書きたいと思います。

亊の発端は、さらにもうちょっと前。多分6、7年前。
あまりにもつまらない劇団がいっぱいの下北沢らへんの演劇祭に鉄割が出場して「こりゃぶっちぎりで鉄割優勝だね」と思ってたのに、その数多のつまらない劇団のなかでもとりわけつまらんやろうどもが優勝しやがったので、私はそのときただの観客としてみてたんだけどあまりにも悔しくて涙が止まりませんでした。

それまで鉄割に対して
「人手足りてないから受付やってよ(=あんた暇でしょ)」とUTに言われて、へいへい暇ですよ、って感じでやってたので、UT以外の俳優さんたちとは全然交流もなくて、鉄割は毎回おもしろいなと思ってはいたけれどスペシャルなものではありませんでした。

だけどそのアホな演劇祭の時に鉄割見てたら「あれ?鉄割だけがおもしろいぞ?」って気づいて驚愕。身近すぎて気がつかなかったけど、鉄割は私にとって世界観を分ち、想像力をくれる最高の見せ物だったのね。ああ!と思ってドギマギ。幼なじみに恋した系気分。

しかし演劇祭の中で唯一おもしろいと思えるものが世間的には評価されなかった、っていうのにも驚愕&憤慨。きっと出場していた鉄割のみんなのほうががっかりだっただろうに,それを上回る勢いで客席で泣き、「なんでこんなことが起きるんですか!」とか言いながら鉄割のみなさんに憤懣やる方ない思いをぶちまけました。迷惑ですね私。若かったので許してください。

家に帰って「こりゃもっと鉄割の手伝いに力を入れなければいけない」と思案した結果、鉄割の演目をなぜかウサギとカエル主演の鳥獣戯画風のマンガにして、コピーして、ホチキスで閉じたフリーペーパー?の様なものを作成。そしてそれを鉄割の公演の時に配るっていう謎の応援を始めることにしたのです。しかし何冊か作って「楽しいけど、なんかちょっとベクトル間違えてるかも」と思い始めました。

鉄割の魅力を広める為にはどうしたら良いだろう?
鉄割を一度見に来たお客さんがしっかり鉄割を長く好きになってもらうにはどうしたらいいだろう?

(つづく)
| ただいまおかえりの所以 | 18:14 | - | - |



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